2026 FIFAワールドカップのグループステージ第2ラウンドが折り返しを迎え、米国とオランダがそれぞれグループDとFで首位を確保して16強進出を決めた。一方、トルコとハイチは2敗で早期敗退となり、48チーム制となった本大会では初めての出場国として涙をのんだ。新ルールである「口を覆う行為による即時退場」が適用され、パラグアイのミゲル・アルミロンの退場が議論を呼ぶなど、大会の展開と規則の両面で大きな注目を集めている。
米国はオーストラリアを2-0で下し、2戦全勝でグループDを制した。クリスチャン・プリシチックの欠場にも関わらず、マウリシオ・ポチェティーノ監督率いるチームはチームワークと戦術的柔軟性で勝利を収めた。オランダはスウェーデンを5-1で撃破し、ブライアン・ブロベイとコディ・ガクポがそれぞれ2ゴールを挙げた。ロナルド・クーマン監督は初戦の日本戦の引き分けをバネに、攻撃的なサッカーでグループFの首位に立った。ブラジルもハイチに3-0で勝利し、マテウス・クニャとヴィニシウス・ジュニョールの活躍で16強に王手をかけた。ネイマールはふくらはぎの怪我で出場を避けているが、スコットランド戦への復帰が期待されている。アルゼンチンはアルジェリアに3-0で快勝し、リオネル・メッシのハットトリックで好スタートを切った。
一方、新ルールが試合に与えた影響も大きい。パラグアイ対トルコ戦で、トルコの選手との口論中に口を覆ったアルミロンが主審からレッドカードを提示され、ワールドカップ史上初めてこの新規定による退場となった。ガストバ・アルファロ監督は「新ルールが厳しすぎるとサッカーの本質が失われるのではないかと懸念する」と述べ、パラグアイは10人で戦いながら1-0で勝利を収めた。トルコはオーストラリアとパラグアイに連敗し、グループD最下位で早々と本大会から姿を消した。ハカン・チャルハノグル主将やアルダ・ギュレルらはファンに謝罪し、チームの失望ぶりを明かした。ハイチもスコットランドとブラジルに連敗し、50年ぶりの出場経験ながら早期敗退となった。
グループステージは最終節に向けて白熱しており、6月24日の最終戦で各グループの順位と16強進出の枠が確定する。48チーム制による新トーナメント形式では、同点時の勝敗判定基準がゴール違いから直接対決の成績へ変更されており、戦略的な試合運びが求められている。出場国は最終戦で上位シードを確保するか、あるいは3位ながら8枠の3位チーム比較で残るかを狙い、16強トーナメントへの切符を懸けて激突する。ワールドカップは単なる勝敗だけでなく、新規則の適用や戦術の進化、そしてホスト国と出場国の期待が交錯する舞台として、その歴史に新たな章を刻みつつある。