米軍は5日、ホルムズ海峡に向けて発射されたイランのドローン4機を撃墜し、イラン沿岸の監視レーダーサイト(ゴルクおよびケシュム島)を攻撃したと発表した。これに対し、イラン革命衛隊(IRGC)はクウェートとバーレーンに向けて弾道ミサイル7発を発射した。米中央軍(CENTCOM)によると、6発が迎撃され、1発は目標に到達しなかった。米軍は攻撃が地域海上交通に直接的な脅威をもたらしたと説明し、さらなる攻撃への対抗措置としてレーダーサイトを標的とした。
トランプ米大統領はNBCニュースのインタビューで、イランが依然として弾道ミサイルの約21〜22%の能力を保持していると指摘した。米側は和平交渉の進展を急ぐ一方で、イランは原油輸出制裁の緩和、凍結資産の解放、港湾封鎖の解除、および海峡の支配権を求めている。両国は間接交渉を通じて暫定合意を目指すも、互いの要求の隔たりは埋まっていない。
中東各地では緊張が拡大しており、レバノン南部ではイスラエル軍の空爆が継続している。ヒズボラは米軍仲介の停戦合意を拒否し、戦闘をエスカレートさせている。イラン外務省はレバノンの政府が自国を「取引材料」としているとして非難した。また、国連世界食糧計画(WFP)は、高騰する原油価格と肥料不足により、中東だけでなくソマリアやスリランカなどでも数百万人が飢餓に直面する警告を発表した。
4月上旬に発効した停戦合意は既に形骸化しつつあり、ホルムズ海峡の封鎖と反撃の連鎖が全球エネルギー市場と地政学的安定を揺るがしている。交渉担当者の努力にもかかわらず、軍事衝突の再発が和平の最大の障壁となっている。