2026年FIFAワールドカップの32回戦(ラウンド32)で、パラグアイが4強ドイツをPK戦の末に破る大番狂わせを演じた。1-1の引き分けから、ジョゼ・カナーレが決勝弾を沈め、ドイツは歴史的なPK敗退を喫した。これによりパラグアイは16強入りを果たし、サンティアゴ・ペーニャ大統領は国民の祝日を宣言するほど国内は祝賀ムードに包まれた。
パラグアイは前半にフリオ・エンシソが先制すると、後半はカイ・ハヴェルツに同点に追いつかれたものの、延長戦でジョナタン・タンの得点がVARにより取り消された後も粘り強く守り抜いた。アルファロ監督は「忍耐は我々のアイデンティティだ」とチームの守備的戦術と精神性を称えた。一方、モントレイで行われたオランダ対モロッコ戦では、アイッサ・ディオプが試合終了間際に同点ゴールを決めて延長へ持ち込み、GKヤシン・ブヌーがPK戦で決定的なセーブを披露。イスメール・サイバリが決勝弾を叩き込み、モロッコが16強入りした。
ヒューストンで行われたブラジル対日本戦では、日本が前半に先制すると、ブラジルは後半にカゼミーロとガブリエル・マルティネリが得点し、試合終了間際の逆転劇で16強入りを果たした。アンチェロッティ監督は「忍耐と信頼が勝利を呼んだ」と分析し、ネイマールをベンチに留めた采配も勝利に貢献した。この3試合は、守備の堅牢さとPK戦のドラマが交錯する接戦となり、ワールドカップの行方を変えつつある。
4連覇王者ドイツの早期敗退は、ナゲルスマン監督の将来に不透明感を漂わせ、ドイツサッカーの再構築を迫る結果となった。一方、パラグアイとモロッコの躍進は、南米とアフリカのサッカーが新たなステージへ到達したことを示唆している。16強では、パラグアイがフランスまたはスウェーデンと、モロッコがホスト国のカナダと対戦する。次ラウンドの激闘が、さらなる番狂わせと歴史的な瞬間を生み出す可能性を秘めている。