レオ14世教皇がスペインを公式訪問し、マドリードのシベレス広場で120万人規模の野外ミサを執り行った。教皇は説教で、宗教を「過去の博物館」ではなく「今日の信仰の学校」と位置づけ、貧者や疎外された者への支援を強く呼びかけた。
6月7日に開催された聖体祭のミサには、バチカンと地元主催者によると約120万人が詰めかけた。教皇は教皇車輌で市内を巡り、スペイン国王フェリペ6世やレティシア王妃、マドリード市長らが列席する中、政治的分断や過激なナラティブを戒めた。教皇は「分断を煽ることは人気があっても意味がない」と警告し、移民やホームレスとの面会、50万人の若者を集めた集会を通じて、社会的弱者への支援と包摂的な社会の構築を強調した。
スペインは伝統的にカトリックの地だが、信者率は1970年代の9割から現在約5割台に減少している。教皇の訪問は15年ぶりであり、政治的には中東のイランやガザをめぐる紛争で米国やイスラエルと対立するサンスチェス政権の平和への取り組みを称賛。教皇は来週、バルセロナやカナリア諸島を訪問し、難民問題にも焦点を当てる予定だ。今回の訪問は、分断が進む現代社会における教会の結束と人道主義的なメッセージを世界に発信するものとなっている。