2026年FIFAワールドカップ16強戦が佳境に入り、フランスがパラグアイを1-0で下して準々決勝に進出すると、モロッコもカナダを3-0で破り2大会連続の快挙を成し遂げた。両チームの勝利は北米開催の熱気をさらに高め、メキシコ対イングランド、ブラジル対ノルウェーなどの注目カードへ向けて各軍の戦力が整った。
フランスはフィラデルフィアで行われたパラグアイ戦で、70分にキリアン・ムバッペが決勝弾を奪い勝利を収めた。しかし試合は過酷な展開となり、パラグアイの激しい守備や挑発的な行為が批判を呼んだ。ディディエ・デシャン監督はチームの冷静な対応を称賛しつつ、相手陣営からの侮辱的な発言や不条理なファウルに言及した。ムバッペは「泥臭い戦いにも対応できる」と語った。一方、モロッコはヒューストンでカナダを2-0で下したアズディン・ウンナヒの活躍や、後半に追加得点を挙げて3-0と完勝し、歴史的な準々決勝進出を果たした。
メキシコは40年ぶりの16強突破を果たし、エジプトはオーストラリアをPK戦で破り初勝利を飾った。アルゼンチンはカーボベルデに3-2で辛勝し、リオン・メッシは7得点でムバッペと黄金シューズの首位を争う。次戦メキシコ対イングランド戦はアステカ競技場で開催され、標高2,240メートルの高地と熱狂的なホームサポーターが両軍の課題となる。トーマス・トゥヘル監督は高地の生理的負担を認めつつも「本物のワールドカップ戦」と期待を寄せ、メキシコのハビエル・アギレ監督は「標高より11対11の勝負」と強調している。ブラジルはエーリン・ハーランド率いるノルウェーとの対戦を控え、カルロ・アンチェロッティ監督は対策を練っている。
16強戦の激闘は、伝統的強国の躍進と新興勢力の台頭が交錯する2026年大会の特色を浮き彫りにした。ストリーミング配信の普及やファン文化の変化も背景にあり、スポーツの枠を超えた社会現象へと拡大している。準々決勝への道が拓けた今、各チームの戦術と精神力が試される最終段階へ、ワールドカップは本格的な白熱局面へ移行する。