2026年6月初旬、韓国、ミャンマー、インドネシアで爆発事故が発生し、数十人が死亡または負傷した。ミャンマーでは反乱軍支配地域での爆発と、中国支援の大型ダム計画再開が民族武装勢力との対立を深める懸念も浮上。中東ではガザ港でのイスラエル空襲により少なくとも2人が死亡し、各地で治安・産業安全上の課題が表面化している。
韓国大田市の国防企業ハンワ・エアロスペースの工場で、ロケット推進剤生産ラインで爆発と火災が発生した。当局によると5人が死亡し、2人が負傷した。死傷者のうち2人は20代の臨時雇用者で、1人は重傷を負い自力で施設から脱出した。原因は推進剤製造用の工具から爆発性物質を水洗浄中に発生したとみられている。同社の株価は午後取引で2.8%下落した。一方、インドネシアの東部パプア州では、第二次世界大戦中に残されたとみられる弾薬が漁村の長屋の下で爆発し、5人が死亡、約20人が負傷した。9戸の家屋が全壊し、警察は当時の遺弾の可能性を強く指摘している。
ミャンマー北部のシャイ州ナムカム地区では、中国国境に近接するカウントン村で爆発事故が起きた。停戦中のタ・ナショナル・リベレーション・アーミー(TNLA)が支配する地域で、採石・鉱山用の爆発物の誤爆とみられ、BBCや地元メディアは少なくとも55人の死亡、数十人の負傷を確認している。TNLAは遺族に哀悼の意を表明し、調査と支援を約束した。またミャンマー軍政当局は、過去に中止された中国資金36億ドルのミッチョーンダム再建を公聴会で検討しており、カチン独立軍(KIA)など民族武装勢力との新たな衝突リスクが分析されている。
ハンワ・エアロスペースの株価下落を受け、同社は当局の調査に全面的に協力すると表明している。韓国政府は利用可能なすべての資源を動員して対応と調査を指示した。ミャンマーではTNLAが支援と復興を約束する一方で、軍政側はダム再建の公聴会を進めており、民族武装勢力との緊張が高まっている。ガザでは停戦合意後も空襲が継続しており、住民の安全確保が課題となっている。インドネシア警察は捜査と被害者探索が完了次第、追加情報を発表する方針だ。