中国北部・山西省の臨神宇(Liushenyu)炭鉱で金曜日夜、ガス爆発が発生し、少なくとも90人が死亡した。国家メディア・新華社通信などの報道によると、爆発当時247人が坑内で作業しており、123人が病院に搬送されうち4人が重体、9人が行方不明となっている。同事故は過去10年間で最悪クラスの鉱山災害と報じられている。
爆発は午後7時29分頃、沁県で発生。一酸化炭素警報発令直後、ガス濃度が安全基準を超えていたとの報道もある。現場では救助隊員が担架を運搬し、救急車が集結する様子が中国中央テレビ(CCTV)の映像で確認されている。これまでに156人が救助され、医療従事者や警察官ら計870人が動員され、捜索・救助活動は継続中だ。事故責任を問われる企業関係者らもすでに拘束されている。
習近平国家主席は救助隊に対して「最大限の努力」を尽くして行方不明者の発見に当たらせ、事後処理を「適切に行う」よう指示した。同時に、関係機関に対して労働安全への警戒を徹底し、あらゆるリスクや隠れた危険を徹底的に調査・是正して、重大事故の発生を断固として防止・抑制するよう求めている。李強国務院総理もこれに同意し、情報の迅速かつ正確な公開と厳格な責任追及を命じた。主席はまた、雨季を迎えたことを受け、洪水防止対策の強化も要請している。
山西省は中国最大の産炭地であり、面積はギリシャより大きく人口約3,400万人を抱える。昨年だけで約13億トンの石炭を採掘し、中国全体の生産量の約3分の1を占めている。中国は世界最大の石炭消費国かつ温室効果ガス排出国であり、2000年代以降の規制強化で鉱山死傷者は大幅に減少していたが、今回の事故は再生可能エネルギーの急速な導入が進む中でも、エネルギー安全保障と産業安全の両立が依然として課題であることを浮き彫りにした。