イスタンブールで開催されたUEFAヨーロッパリーグ決勝で、アストン・ビラがSCフライブルクを3-0で破り、30年ぶりの主要タイトル獲得と44年ぶりの欧州制覇を成し遂げた。ウナイ・エメリ監督はセビージャ時代を含み通算5度目の同大会優勝という記録を塗り替え、クラブの栄光の夜を演出した。
試合はアストン・ビラの完全な支配で始まった。前半41分、モルガン・ロジャースの正確なパスからユリアン・ティエレマンズが豪快なボレーシュートを決め先制。その直後、前半アディショナルタイムにはエミリアーノ・ブエンディアがエリア外から放った完璧なシュートがゴール右上へ突き刺さり、2点リードで前半を折った。後半58分にはロジャースがブエンディアのクロスから滑り込みで3点目を挙げ、試合を決着させた。主将ジョン・マギンがトロフィーを掲げた。GKエミリアーノ・マルティネスはウォーミングアップ中に指を骨折したが、痛みに耐え全試合出場して2セーブを記録した。SCフライブルクのユリアン・シュスター監督は「今は喜びがない。決勝に敗れた。それは痛い」と述べつつ、前半40分間は善戦したと選手を擁護した。
エメリ監督は「私は王ではない。私たち全員が王だ」と謙虚な姿勢を示しつつ、オーナー陣と選手への感謝を述べた。アストン・ビラはシーズン序盤に6試合無勝と苦戦していたが、欧州戦で15試合中13勝と巻き返し、今季はプレミアリーグ5位以内でCL出場権も確定させた。歴史的勝利には王室関係者やハリウッド俳優トム・ハンクスをはじめ、約2万人のアストン・ビラサポーターがイスタンブールに詰めかけ、祝賀ムードを盛り上げた。1982年の欧州王者世代を称え、ユニフォームを白地に統一したチームの快挙は、イングランドサッカーの欧州制覇への期待をさらに高めている。エメリ監督率いるアストン・ビラの新たな黄金時代が、これで確実に幕を開けた。